「身の丈」起業のすすめを読んで

自分の価値観を見つめなおす

起業すると、サラリーマン時代にはなかった自由を手にする代わりに、厳しい目にも遭うものである。起業すると、直接世間の風に当たることになる。会社員にあった信用は失われ、しばらくの間はクレジットカードが作れなかったり、ローンが組めなかったりする。そんな時に踏ん張れるかどうかは、「辛さを乗り越えるだけの欲があるかどうか」にかかっている。

 

「カネがすべて」と考えて成功する人もいれば、「よい社会づくりに貢献したい」と考えて成功する人もいる。どんな欲に影響されるかは、生い立ちや教育が決定するので、いざ起業する段階で自分がコントロールできるものでもない。自分に正直になるべきである。ただ、自分に正直になるといっても、たいていの場合は自分が本当に何を求めているかはわからないものである。そんな時は、自分にとってお金とは何かを考えてみるとよい。それはすなわち、自分にとって会社とは何かを考えることにつながる。

 

子供の頃にお金に困った人は減ってきているので、自分のモチベーションを高めるためには、「人がやっていないことをやりたい」「人から喜ばれたい」というような、「他人」や「社会」が視野に入っている高次元な動機付けが必要となる。

 

起業して様々な経験を通じて、世間や社会の仕組みを学ぶことができるが、なかでもなるべく早く知らなければならないのは、「自分が何を目指しているのか」という、自分にとってのモチベーションである。取ってつけたモチベーションしか持ち合わせていない人は、逆境に弱いものだが、苦労して自分にとっての本当のモチベーションにたどり着いた人は、少々のことではへこたれない精神力を手に入れている。