稲盛和夫「経営のこころ」より

お客様の無理難題に応える。自分がへりくだって「召し使い」のように働くことが必要だ。

思いやりの心、利他の心で、お客様のために一生懸命尽くすこと。

また当然ながら、親切に、優しく、明るい笑顔でお客様に接することが大切です。

授業員のモチベーションを高める

人間の欲には際限がない。だからこそ、心の内から燃え上がるような励まし方をすることが大事になる。

心に迫り、魂を揺さぶる。魂を目覚めさせ、魂の欲する方向へと全従業員を燃えさせていくのだ。

従業員に経営理念を理解してもらうと同時に、人の見ていないところでも、一生懸命働いてくれるまでにモチベートすることが大事です。

魂が満足する生き方が大事です。それはどれくらい世のため人のために尽くしたかということで、決まるものだと思います。

キリスト教で言えば「愛」です。愛とは自己犠牲をはらうことです。

相手のために自己犠牲をはらうこと、それが愛です。

人のために尽くす。つまり愛というものでしか、魂を浄化し、魂を満足させることはできないと考えます。

自分自身の生涯のために、人生の中で大事なのは、人のために役立つことだと考えて仕事をする。それが、魂を浄化させていく手段であると理解すれば、皆が燃えてくれます。

心の内から燃えるようなモチベーションの仕方、励まし方をすることが大事です。

独創性を重んじ、模倣ではなく、独自の技術を築き、確立していくには、人間性においてすぐれていなければならない。

冒険的なこと、自分の能力を超えた者にチャレンジしていくという精神が、バイタリティを生み、新しいものを次々に開発する伝統をつくるのです。

無謀なことをしようというわけではありません。

自分の能力というのは、自分でも知らないはずです。知らないがゆえに、自分には隠された才能、能力があると、まず思うべきです。

自分の能力というものは、磨けば磨くほど無限に可能性がでてくると思います。それを分かっているから、新しいチャレンジができるのです。

素晴らしい情熱、パッションを持つ

何事でも、新しいことをするもとは情熱でしかない。「どうしてもやらなければ」という情熱が蒸気となって、体から出て外気に触れ、露となり、成果となるのだ。

強烈なエネルギー、情熱が必要なときがあります。まずは、その環境をつくらなければなりません。

人間には3通りあると思います。

1、常に自らのエネルギー、情熱によって燃えている人。

2,他人からエネルギーや情熱を注入されれば燃える人。

3,何を注入されても燃えない人。

一番は、自ら勝手に燃える自然性の人です。その必要性は非常に感じます。

毎日、新しい創意工夫をする

一日の創意工夫はわずかであっても、それを綿々と続けていく努力をすることが、技術開発につながります。

海図も羅針盤もない未知の世界に踏み込む。そのときに、常に自分一人で新しいことに挑戦してきたという自信がないと、前に進めなくなってしまう。何かに頼ろうとする生き方では、創造的な仕事はできない。

成功のカギとなるもの

希望にあふれ、自ら大きな目標を設定すると、その達成に向けて、エネルギーを集中させていくことができる。「人間には無限の可能性がある」と信じ、夢中になって仕事に取り組むことで、想像もつかないような偉大なことが成し遂げられる。

こうありたいと強く心に抱き、持続して思い続けていれば、知らないうちにそういう努力をするようになります。

どうしようかと夜も眠れないくらいに考えていると、必ずそれを解決するひらめきが得られ、方策や戦略が見つかります。

それは頭の良し悪しではなく、こうありたいということをどのくらい思い続けているかで決まるのです。

悲観的な考え方、暗い考え方は禁句です。

自分の人生も、自分の家庭も、自分の会社も、常に明るくポジティブにものを考え、夢と希望を抱いていくところには、必ず素晴らしい未来がひらけていきます。